出会ったのはあの・・















とハグリットは駅から離れ、とある居酒屋へと来た。
看板には『漏れ鍋』と書かれている。
看板を見上げていたはふと違和感に気付いた。

「ねぇ、ハグリット?なんだか周りの人たちには見えてないみたい・・」
「そりゃそうさ。ここはマグルには見えんからな。中に入るぞ」

誰一人として『漏れ鍋』を気にする人がいないことに訝しんでがそう聞くと、ハグリットは気楽にそう答える。
そのまま、の背中をグイっと押して中に入って行った。

「いらっしゃい」
「やぁ、トム」

亭主のトムがにこやかに出迎えて、ハグリットも愛想良く挨拶を返す。
にはハグリットが妙にそわそわしているように見えた。

「あー、昨夜の泊りに来たもんだが・・」
「まだ上に居るよ」

ハグリットがごにょごにょと言葉を濁しながらそう言うと、トムはちらりとを見ながらそう答える。
それにそそくさと礼を言って、ハグリットはを連れて奥へと進んだ。

「ねぇ、いい加減教えてよ。誰がいるの?」
「ちょっと待っとれ。あー、ハリー?俺だ、ハグリットだ」

階段を上がって奥から2個目の扉の前で立ち止まりながらがそう聞く。
ハグリットはにそう答えて、ドアをノックしながらそう言った。

「ハグリット?僕、緊張して眠れなくって・・」

ハグリットに答えながらハリーと呼ばれた人物が出てくる。
と同じぐらいの身長の少年だった。
は初めて間近で見る同い年の少年に少し緊張して、ハグリットの横にぴったりとくっつく。
少年は黒髪はあっちこっちに跳ね飛ばし、今にも壊れてしまいそうな丸眼鏡を押し上げた。

「お前さんに紹介しなくちゃな。この子はだ。
「よ、よろしく・・」

少年が吃驚顔でとハグリットを見比べる中、ハグリットがのことをそう紹介する。
はおずおずとハグリットの横からそう言った。

「あ、あの・・よろしく。僕・・ハリー・ポッター」

ハリーもと同じようにおずおずと答える。
はハリーの反応を見てほっとした。
自分だけが緊張しているのではないと思うとにっこりとハリーに笑いかける。

「ハリーね。ハグリットから聞いたわ。『あの人』から唯一生き残った子だって・・でも、普通の子でよかった」
「・・え?」
「気を悪くしたらごめんなさい・・でもね、高飛車な子だったらどうしようかと思って」

幾分か楽になったはそう言って笑った。
ハリーは曖昧な表情で聞いてたけど、最後の言葉で吃驚顔なる。
は申し訳無さそうに、だけど嫌そうにそう答えた。
それを聞いたハリーは遠慮気味ににっこりと笑う。

「ううん。僕、さっきまで知らなかったんだ・・自分のこと」
「そう」

ハリーの言葉には笑みを返しながら、自分と同じだなと思った。

「さぁ、お前さん達。仲良くなって良かった。そろそろ行かにゃあならん」
「ダイアゴン横丁ね!」

ハグリットがそう言うとが嬉しそうに眼を輝かせる。
ハリーが不思議そうに首をかしげた。





















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